2020年5月20日水曜日

【MCD】マクドナルド ~the アメリカ銘柄 超異例の株主還元対策~ 主要グラフ10選

※2020/05/20 追記更新しました
  • ティッカー 【MCD】
  • 決算     12月
  • セクター   小売

企業概要


外食で世界首位のハンバーガーチェーン。

マクドナルド(McDonald’s Corporation)は「McDonald’s」レストランのフランチャイズと運営に従事する。

同社のレストランは100以上の国において各種価格帯で販売される食品・飲料のローカル関連メニューを提供する。
同社の事業は米国、国際リード・マーケット、高成長市場、基礎市場と企業を含む。

米国事業は顧客がサンドイッチをカスタマイズできる本物の食材のプラットフォームを提供する。

高成長市場事業は中国、イタリア、韓国、ポーランド、ロシア、スペイン、スイス、オランダと関連市場において事業を運営する。

国際リード・マーケット事業はオーストラリア、カナダ、フランス、ドイツ、イギリスと関連市場等の各種市場における同社の事業を含む。

基礎市場と企業事業はドライブ・スルーと送達を含むレストランの運営と顧客への利便性の促進を行う。

企業業績

ここで、見ていただきたいところは売上が2013年をピークに下がっている。
しかし、配当・EPSは逆行して上昇していることが判ります。

セグメント別

セグメント別にみると、直営店比率を下げて、フランチャイズをメインにする方針です。このフランチャイズ転換により本部の利益率はますます上昇し、加えて経営リスクも一部移転することが可能です。
株主にとってはうれしいビジネス戦略をとっています。
マクドナルドはこのように安定堅実なフランチャイズモデルを採用しています。
実に頼もしい企業の一社です

資産の部

資産の部では、資産のうちの大半が固定資産で保有していいることが判ります。事業モデルが直営店からフランチャイズ店への転換をしているため多額の運転資金が必要にならなくなってきているのでしょう。

負債 純資産の部

今まで紹介してきた企業で、ここまで顕著な純資産の変動は初めてです。
株主資本が年々減少して2016年からはマイナスに転じています。これは一体どういうことなのでしょうか??詳しくは後述させていただきます。

キャッシュフロー


キャッシュフロー分析をすると、
営業CF>設備投資、フリーCFも長期間維持できている事が判ります。

FCFPS

配当性向 総発行株式数

先述した企業業績で、配当が毎年増えていることが判っていました。更にマクドナルドは自社株買いを積極的にしていることが判ります。

営業CF 自社株買い 配当(7年比較)



先ほどの純資産(株主資本)がマイナスになったことを説明したいと思います。グラフから、2014年までは営業CFの範囲内で自社株買い・配当を出していることが判ります。

2015年以降は経営方針の転換を機に営業CF以上の自社株買い・配当増を繰り返しています。

配当・自社株買いの原資は借金をしているため株主資本はマイナスになっています。

ROE ROIC

ROA 財務レバレッジ


まとめ

誰もが知っているハンバーガーチェーンと言えば、マクドナルドですよね??

実は、売上のほとんどがフランチャイズからって知ってました??

マクドナルドの築き上げたブランド力は、世界中で広く知れ渡ってしまっています。

株主にとっても、借金をしてまで自社株買い・配当増を繰り返してくれるとっても株主寄りの企業体質ですね。

無理に株主還元していないところ、営業CF、フリーCFが安定しているため長く保有することもできますね!

株主資本がマイナスになるまで、借金をしてしまうところが今まで紹介した銘柄とは全く異なるところです。

アメリカには、想像を超える企業がありました。

マクドナルドの強み
・債務超過してしまうまでの株主還元策
・フランチャイズ経営の見本のようなビジネスモデル
・FCFPSの順調な伸び

ぜひ、参考にしてみてください!