2019年12月7日土曜日

【AMD】アドバンスト・マイクロ・デバイセズ ~CPU,GPUの低価格路線企業、自作PCなどのニーズが高い~

※2019/12/06 更新しました
  • ティッカー  【AMD】
  • 決算      12月
  • セクター 半導体・半導体製造装置

企業概要

アドバンスド・マイクロ・デバイシズは米国の半導体メーカー。

コンピュータ、グラフィックス、家電市場向けマイクロプロセッサの製造、販売に従事。コンピュータ搭載用のx86マイクロプロセッサ、ノート型パソコン、ワークステーション、サーバーに使用されるチップセットなどを提供。

同社製品は「AMD」の商標名で展開。本社はカリフォルニア州サニーベル。

企業業績
 

 売上高推移に関しては、実は7~8年前の方が高いということになる。直近では売上を伸ばしているが、利益が鈍化している印象を受ける。

セグメント別売上

3年のデータでは、グラフィック需要などを受けて売上を大きく伸ばしていることが分かる。

セグメント別営業利益

セグメント別営業利益では、売上は年々伸ばしていたが利益は少ない。赤字になっていたグラフィック部門がようやく利益を出してきた。

資産の部

負債 純資産の部
バランスシートでは、15年に底を打ってから微増している。

総発行株式数

キャッシュフロー

営業CFが不安定で、設備投資も継続しているためフリーCFも不安定。自社株買いなどの期待は薄い。営業CFと設備投資を比べてもいまだに設備投資が大きい状態が継続している。総発行株式数の推移を見ても、株式で資金調達していることが判る。

FCFPS

ROE ROIC

ROA 財務レバレッジ

CCC


CCCは、現金回収にかかる日数が延びており、運転資金が多く必要だ。

ソース元は、モーニングスターです。

まとめ


 アドバンスト・マイクロ・デバイセズは、シンプルに言い換えると低価格路線に飲み込まれてしまった低収益企業と分析しました。

付加価値を高くつけることが出来ないため収益が追い付けない状態です。

高価格帯には、エヌビディア(NVDA)、インテル(INTC)がいて各業界の2番手にいる状態。

低価格帯はAMDの主戦場と言えるが、財務的には不安定な状態でキャッシュフローも良くはないです。

株価も10倍以上になった経緯もありましたが、私個人の意見としては、半導体・AIブームに乗っただけで企業業績は悪い状態が続いている。

ファンダメンタル投資をする上では、私は選ばない銘柄です。

 値動きは大きく、投機の銘柄としては良いかもしれないが長期投資の銘柄とは決して言えません。

いずれにしても会社が大きく稼いでいるという認識はないです。

 業績を発表しても、大きく改善したことが見られず短期売買銘柄として投資家からは見られている可能性が高いと言えます。